介護福祉士のやりがい

今回のテーマは・・・、「介護福祉士のやりがい」です。

2歳児の子育て中に正社員として3交代勤務に従事しながらも介護福祉士を一発で取得した筆者が「介護福祉士のやりがい」についてお伝えします。

介護福祉士のみならず、介護職を目指す人は、介護という仕事に対して志を持ち働いています。

しかし、どんなに介護への志を持っていても、現場の状況では離職が多く常に人員不足に悩んでいる職種の一つです。

辞めてしまう人の大半は仕事の辛さを理由に挙げ、また給料の低さを理由に転職する人も少なくありません。

どうしてこのような状況が起こるのでしょうか?

介護福祉士の根本を考える

現在の介護に従事する人は、介護保険制度の元で働いています。

しかし、日本では福祉分野(介護、福祉、保育を含む)が後手に回されている傾向にあります。

その理由の一つには、高齢者の増加による介護保険の増加です。

それによって介護保険のみならず医療保険も切迫した状況が続き、本来は介護援助を必要とする人へ提供されなければいけないサポートがままならない状況を引き起こしているのです。

しかし介護現場は仕事としては、今も多くの量を抱えています。

ところが介護業界を苦しめるのは、シビアな国の運営によって現場に引き起こされる慢性的な人手不足です。そして人手不足による、ケアの低下が引き起こされ、介護そのものの質を落とす結果を招いているのです。

仕事は忙しい。人員が少ないことによる、労働条件の悪化、それによる重労働の増加、サービス低下によって、利用者への申し訳なさからモチベーションが下がるなど、悪循環に悩む介護福祉士は多いです。

介護で、人の役に立ちたい!そんな希望を持って働き始めたにもかかわらず、どうして離職につながってしまうのでしょうか。

それは介護福祉士そのもののあり方に関わる、大きな問題があるのです。

あなたはどうして介護福祉士になろうと思ったのですか?

その志を貫くために、どんな努力をしますか?

超高齢化社会に突入した日本で、介護福祉士を目指すあなたは、「介護福祉士」がどのような職業なのか答えることができますか?

介護福祉士は最も認知度が低いプロフェッショナル

介護福祉士は、国家資格です。

しかし国家資格にも関わらず、介護福祉士は世の中に認知されていない資格の一つです。

世間では高齢化社会に相乗した介護問題について多く騒がれているのに、なぜか日の目を見ない介護福祉士たち。

どうしてなのでしょうか?

もちろん、介護福祉士は介護のプロであり、誇るべき国家資格です。

しかし相反するように介護は無資格でもできます。実際に家族は資格を持たなくても、家族の介護に当たることができました。

つまり基本さえ学べば、誰でも(無資格者でも)介護ができるのです。ここで無資格者と有資格者の差別化を計れないのが、現在の介護福祉士の抱える大きな問題点です。

このような背景もあり、介護福祉士は介護のプロとしての認知が今ひとつといえます。

また介護の現場でも、無資格者の勤続10年と介護福祉士の5年目で、有資格者ができる仕事との違いは?という問いに、現場で答えられる人が少ないのも原因と言えるでしょう。

介護福祉士は介護のプロであるべきなのに、看護師のようにはっきりとキャリア育成がなされていません。

そのため、勤続年数が上がるにも関わらず、仕事への取り組むべき姿勢をスタッフ自身が見つけられないままなのです。

介護福祉士のあり方が混迷している中で、介護福祉士は介護の現状にどう向き合うのか

介護福祉士は「介護のプロ」なのか「介護福祉のプロ」なのか、介護福祉士が導入されて20年以上経ちますが、未だに議論されています。

それは現在の介護業界全体に言えることでもあります。

議論されているにも関わらず結果が伴わないのは、「介護福祉士自身が胸を張って仕事をしていない」からではないでしょうか。

志を持たなければ、仕事への意欲が薄れます。仕事への意欲を忘れてしまえば、やりがいを感じられず、だらだらと働くことになります。

介護の仕事は、その特性から単調な部分が避けられません。

食事介助、排せつ介助、入浴介助、レク、更衣など。ただ受動的に仕事をこなしていては、慣れが生じてしまい、これでは介護を提供される側も単調な生活を送らざるを得ません。

これは介護を提供する上で、決してあってはならないことです。

毎日、規則正しく生活をしなければいけない施設生活であっても、限られた条件の中で利用者と楽しみや生きがいを一緒に見つけることが介護福祉士には求められるのです。

「介護福祉士のやりがいとは」

介護福祉士とは、ただ目の前の仕事(介護のプロセス)をこなすだけではなく、利用者の目線で生きがいをサポートすることが、もっと大きな仕事です。

それを行うためにはケアの個別性、カウンセリング技術の向上、物事に対する応用力、そして発信力がなければ実践するのは難しいでしょう。

また介護を提供する上で、利用者主体であることが第一に求められます。

利用者主体とは、なんでも利用者の言うなりになるのではなく、介護のプロとして生活の一端を提案することで、より利用者が充実した生活を送れるように援助を行うことです。

そして、これが介護福祉士の基礎であり、最も難しいケアの根源です。

ケアの提供が介護福祉士の自己満足ではなく、相手にとって最善のケア(ただし危険なことなどを除く)とは何か。この答えは、たとえベテランであっても導き出すのは難しいのです。

しかし、これらのことについて考えながら仕事に従事できることそのものが、介護福祉士にとって「やりがい」につながるではないでしょうか。

介護は、それまで家族が担っていました。だからこそ、「誰にでもできる」という概念を覆すことが求められているのです。

利用者の生きがいに寄り添ったケアを行える介護福祉士が、これからの高齢化社会では求められているのです。